Question

思い込みで人を判断して、よく後悔する

思えば若い頃から、人を先入観や思い込みで判断してしまい、後になって後悔することが多くありました。これは自分の癖のようなものだと思うのですが、どうしたら改善できるでしょうか。

男性/30代

2021/12/21

Answer

日常生活のあらゆる場面で出会う人たちに対して、「この人はどういう人なのか」と、考えを巡らせる機会は多々あると思います。そのなかで、自分が得た情報から相手を理解する際に、たとえば「血液型がA型の人は几帳面」「女性だから感情的」「教師をしているから真面目」など、血液型や性別や職業などによって、あらかじめ典型的なイメージに当てはめてしまうのは、誰にでもよくあることです。このような型にはまった物事の見方を、「ステレオタイプ」といいます。人は誰でも、何らかのステレオタイプを持ち、それを使って周囲の人々や物事をとらえています。そして、それが知らず知らずのうちに自分の言動に現れてしまうことも、よく見られます。


一般的には、ステレオタイプは否定的にとらえられがちです。しかし、利点もあります。私たちは社会生活において、見聞きする膨大な情報の一つひとつを綿密に処理しているわけではありません。人間の脳は、これまでの経験を踏まえて、他者に対する印象やイメージを形成する役割があると考えられています。たとえば、車の運転中に、高齢者が視界に入ったら「お年寄りの動きは緩慢だろう」と予測し、それに沿った行動を取ることで、危険を回避することができるのです。これは思い込みではなく、物事を効率的に判断するための、脳に備わった機能だと考えられます。その意味で、ステレオタイプは一定のメリットがある判断方法だといえます。


一方で、相手を第一印象などで断定的に決めつけてしまうことには、弊害もあります。弱々しそうな人を見て「この人なら攻撃しても怒ることはないだろう」と思い込み、実際にそのように行動してしまったら、いじめやパワハラにつながる可能性もあります。また、少し話をしただけで「この人は面白くなさそうだ」と判断してしまうと、その後にコミュニケーションを積極的に取ろうとしなくなり、得られたかもしれない大切な知識や情報、貴重な関係性を失ってしまうことになりかねません。


あなたは自分に働いているステレオタイプを、きちんと認識しているのですから、人と対するときには「自分はステレオタイプで見ていないだろうか」と、一旦冷静な気持ちになってみましょう。年齢を重ねれば重ねるほど、ステレオタイプに当てはまらない状況を見聞きするなどして、経験値は増加していくはずですから、先入観に頼らない判断材料も増えていく可能性があります。急には変えられないとしても、まずは、ステレオタイプのメリットとデメリットを理解することから始めてみましょう。自分の傾向に気づいていることは、とても大切ですし、変わりたいと思う気持ちを持っていること自体が、改善への第一歩となります。焦らずにトライしてみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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