義理の家族とのつき合いに疲れた
結婚して数年が経過し、義理の家族たちとの関係に疲れてきました。夫の大切な家族と考え、できる限りのことはしようとかかわってきましたが、相性の悪い人ばかりで、もともと人づき合いが苦手な私は、集まりに出席するだけでなく電話で話をすることさえも憂うつな気分になってしまいます。忙しい夫には相談もできず、小さい子どもたちがこんな自分をどう見ているのかも気になり落ち込んでしまいます。

女性/30代
2021/12/21
「親戚づき合い」の問題は、「女性が結婚後に不安に思うこと」の常に上位にあがるほど、多くの人に共通の悩みといえます。少し乱暴な言い方をすれば、生まれも育ちも違う「赤の他人」と意図せずに出会い、つき合いを始めることになるわけですから、戸惑いはもちろんのこと、面倒くささや煩わしさを感じるのは自然なことです。この問題は、いわば「誰もが通る嫁の登竜門」と考え、自分を責めたり落ち込んだりしないでください。
親戚づき合いの難しさは、「他人といえども親族」という点にあります。苦手な人が友人や同僚だったら、つき合いを絶ち、距離を置くことで関係を避けることができます。しかし親族となると、その関係はほぼ永遠に続き、多くの場合、関係を断つことはできません。日々の家事や子育てだけでも大変なご苦労を背負っているあなたにとって、さらにストレスを背負うことはとても気が重い話です。どうしても避けらない問題となれば、少しでも気持ちが軽くなる方法について考えていきたいと思います。
「どんなに煩わしくても親戚づき合いをする」、この意味はどこにあるのでしょうか。もし嫌だからといって、つき合いをやめてしまったとき、どんなことが起こると思いますか。まず、喜びや悲しみを分かち合う身近な人がいないことになります。また、いざというとき、助けてくれる存在を失うことになります。このように考えてみれば、「煩わしくても続けていこう」という意識が生まれてくるのではないでしょうか。悩みの多い親戚づき合いには、失いがたい大きな意義もあることを忘れないでください。
相性の悪い人ばかりの親族かもしれませんが、「話が合いそうだ」と感じている人はいませんか。「一人ぼっち」という気持ちで、親族の集まりに臨むのはつらいものです。心細そうなあなたのことを、気にかけている親族もいるのではないでしょうか。人に頼られることを嫌だと思う人はいないと思います。頼りになる人を見つけて、思い切って心を開き、悩みを打ち明けてみませんか。思いもかけず、新しい関係が生まれることもあるはずです。
これを機に、「親戚だから仲良くしなければならない」という考えを改め、「何でもかんでもかかわる」ことはやめてみませんか。たとえば「冠婚葬祭は必ず対応する」「出席する行事は決めておく」「年賀状はきちんと送る」など、自分なりのルールを作ってみましょう。今までとは違う「ほどよい距離感」を保てるようになると思います。
このような努力が伝われば、「自分の家族を大事にしてくれる」あなたに、ご主人は感謝をし協力してくれるはずです。また、お子さまたちも親戚同士の交流を見て、子どもなりに大人の人間関係を学び、社会性を身につけていくことでしょう。これからは肩の力を少し抜いて、あなたなりの距離感で親族と向き合ってみてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム


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