Question

話し好きな近所の人とのつきあい方

現在の住まいに転居して1年になります。近隣の方々の多くは専業主婦で、共働きの私に関心があるのか、仕事や家族のことなどをいろいろ質問されて困っています。なかには、人の悪口を言う人やうわさ話が好きな人など、苦手なタイプの方もいます。もともと人づきあいは得意ではありませんが、長いおつきあいが続くと思うと、無視することもできません。どのようなつきあい方を心がければいいのでしょうか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

かつては、「向こう三軒両隣」という言葉があったほど、「ご近所さん」とは家族のように親密なつきあいをしていました。しかし、現代の近所づきあいは、とても希薄になっています。ともすれば、隣にどんな人が住んでいるのかもわからないまま、日常を過ごしているというのが現状です。とはいっても、あなたのように話し好きなご近所さんに囲まれ、聞かれたくないことをあれこれ詮索されるのは、大変気が重いこととお察しします。


「ご近所さん」とは、あくまでも「たまたま家が近い」ことだけでつながった間柄ですから、他には共通点も少なく、気が合わないと感じたり、苦手意識が働いたりするのは当然かもしれません。それでも今後の長いつきあいを考えた場合、良好な関係を築くことは、とても大事だと思います。


当たり前ですが、家族や仕事などプライバシーにかかわる話題は、できるだけしないように気をつけましょう。うっかり話した内容に尾ひれがついて、思わぬ形のうわさ話になる恐れがあるからです。また、人の悪口を聞かされたときは同調しないことです。話題を逸らすなどの工夫をして、その場を立ち去ることが賢明です。特定の人とばかり関係を深めると、息苦しくなることもあると思います。ですから、あまり重くならない関係が望ましいと考えられます。あなたの振る舞いがしだいに定着していけば、やがては話したくない話題を振られなくなることも、期待できるのではないでしょうか。


「人間関係において、挨拶は最低限のマナー」という基本的な考え方があります。「こんにちは」「行ってきます」と一声かけるだけでも、日常生活の潤滑油になります。挨拶をきちんとすることが「最低限のかかわり」と割り切って考えれば、気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。あなたなりの適度な距離感を見つけてみてくださいね。


このように考えていくと、「ご近所づきあいなんて面倒くさい」と憂うつになってしまうかもしれませんが、一方で、近所つきあいには大きなメリットもあります。防犯面や災害時など、なにか困ったときにはお互いに助け合うこともできます。ご近所さんは、「いざというときには頼りになる存在」だと、肯定的に考えることも大切です。


さらに、あなたの周りにいる、さまざまな年齢や性格、背景をもった方々との交流が、これからのあなたの仕事や人生にプラスになることもあるかもしれません。適度な距離を保ちつつ、「ご近所づきあい」は自分の成長を高めてくれる可能性もあると、前向きにとらえる視点も持てるといいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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