Question

定年後の孤独な生活を考えると不安

妻を早くに亡くし、その後、子どもたちも遠方で家庭を築いたので、一人暮らしが長くなりました。これまで、仕事に打ち込むだけの生活をしてきましたが、あと2年で定年を迎えます。今はまだ、仕事仲間もいますが、定年後の孤独な生活を考えると、人に迷惑をかけずに暮らしていけるのか、不安でいっぱいです。家族と暮らしている人たちを見ると、うらやましくなります。

男性/50代

2021/12/21

Answer

あなたの過去には、ご家族とにぎやかに暮らしていた生活があったと推察します。そして、一人となった今、孤独感を抱えながらも、仕事に打ち込むことで気を紛らわすことができている様子です。しかし、定年を迎えると、そんな生活は火が消えたように、ひっそりとした静かな毎日に変化してしまいます。その寂しさやわびしさは、なかなか受け入れがたいと思います。あなたが、今から不安でいっぱいになる気持ちは十分に理解できます。


確かに、家族と一緒に生活している人を見ると、寂しさとは無縁のように感じます。しかし、実際には、家族に干渉されることが多かったり、振り回されたりと、「家族がわずらわしい」と考える人も多いのです。また、家族と暮らしていても、様々な問題から一体感を持てず、孤独を感じる人もいるでしょう。安心や幸せの捉え方は一人ひとり異なるものです。あなたにとって「安心できる生活」とは何か、考えていけたらと思います。


一般的に、「一人=孤独=つらい」と考えがちですが、視点を変えてみると、一人でいることは、誰にも邪魔をされず、自分の時間を活用できることでもあります。そのメリットを理解し、「一人を楽しむ」という前向きな発想に転換してはいかがでしょうか。今まで仕事中心の忙しい生活の中で「できなかったこと」、「落ち着いたらやりたいと思っていたこと」はありませんか? 今から何をするか計画を立て、あれこれと想像することで、わくわくする気持ちがわいてくることもあると思います。


一人だけの生活を送っていると、「今日は誰とも一言も話さなかった」という日もあるでしょう。そのため、社会とのつながりやコミュニケーションを持続させることを怠らないという考えもまた必要です。たとえば、散歩に出かけるときや買い物に行くときに、顔見知りの人や店員さんなどに、挨拶をするだけでも、ほっとして、心があたたかくなるはずです。また、相手が人でなくても、読書や映画鑑賞など、自分の生活とは違う世界に身を置くことで、その世界を「共有できた」という実感につながります。人や外の世界と「かかわり合う」時間を作ることも意識してみてください。


一方で、「一人で生きていく」上で、大切なことは何かを考えることも重要です。それは、病気になったとき、あるいは助けが必要なとき、お子さまや友人、かかりつけ医などにすぐに連絡できる体制を作っておくことです。いざというときのため、あなたの「人に迷惑をかけたくない」という思いを貫くため、今から「自分なりのライフライン」を整えておくことが、安心につながると思います。「一人だけの生活は孤独だ」という考え方から自由になることで、あなたのこれからの人生が、より充実したものなることをお祈りしています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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