Question

夫にがっかりすることが増え今後が不安

やさしくて理解のある夫に好意をもって結婚、10年以上が経過しました。夫は当初、何かと私のことを気にかけてくれ、家事を手伝ってくれたり、いたわりの言葉をかけてくれたりしていました。ところが、最近はそんなことはほとんどなくなり、夫の反応や態度にがっかりすることが多くなり、このまま夫婦関係を維持していけるのか心配になってきました。

女性/40代

2021/12/21

Answer

夫婦関係に限らず、人間同士の関係性というものは、不変的ではないと考えられます。特に、長い結婚生活では、さまざまな経験を重ねていくなかで、夫婦の関係性もまた変化していくものです。しかし、そういうものだと頭では理解できていても、現実にご主人にがっかりさせられることが続けば、「こんなはずではなかった」と落胆し、夫婦の将来に不安を抱かざるを得ないという気持ちはとてもよく理解できます。


では、なぜご主人にがっかりしてしまうのでしょうか。あなたの心のなかには、結婚当初の「やさしくて理解のある夫」というイメージが形成されているはずです。あなたに対して「きっとこうしてくれるだろう」という「やさしいはずの夫」と、現実には「そうでない夫」との間に大きなギャップが生じるとき、あるいは「以前はこうだったのに」と過去と現在を比較してしまうとき、そのあまりの差の大きさに驚くとともに、それを受け入れることができず、落胆してしまうものと考えることができます。


結婚前は、お互いの良いところだけに目がいくものですが、結婚後は、逆に嫌なところが目についてしまうものです。ですから、そもそも人間には、良いところ悪いところの両面があると割り切って考えてみることが大切です。あなた自身も、ご主人から「結婚前のイメージと違う」と、がっかりさせたことがあるかもしれません。とすれば、お互いの期待のハードルを少し下げてみることも必要なのだと思います。


また、がっかりさせられる体験が続くと、「悪いのは夫」と考え、自分は被害者だと思うようになります。人は相手に何かしてもらえないと、「こうしてほしい」と思う欲求が強くなりがちです。では、本当にご主人にはがっかりさせられることばかりなのでしょうか。たとえば、仕事上のストレスを抱えながら、無理をしてでも、長年に渡り生活を経済的に支えてくれたこと、自分を犠牲にして家族を守ってくれたことなど、今までの生活を振り返ってみると、当たり前と見過ごしてきたことのなかに、きっと「夫からしてもらったこと」があるはずです。今後は、その視点を意識して夫婦の関係性を捉えることも、大事な要素だと思います。


夫婦という二者関係は、お互いが補い合ってこそ築き上げられていくものです。夫に期待し、要求するだけの一方的な関係性では、公平な夫婦関係とは言えないかもしれませんね。今回の体験を通じて、今後の夫婦のあり方について考える良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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