何でも引き受けてしまう自分が嫌

上司や同僚から仕事を頼まれると、断ることができず何でも引き受けてしまいます。仕事だけではなく、友人からの誘いや会社の飲み会など、本当は行きたくないと思っていても、なかなか断ることができません。結果的に、仕事はうまくいかないことが多く、飲み会でも楽しめないまま終わってしまうなど、いつも後悔しては自己嫌悪に陥っています。
(40代 女性)
上手に断る方
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
友人からの気乗りしない誘いでも何となくOKしてしまったり、仕事上でも誰も引き受ける人がいないと、つい名乗り出てしまったり・・・。後になって「なぜ引き受けてしまったのだろう」と悔やむことは、少なからず誰にもある経験ではないでしょうか。あなたのおかげで助かったり喜んだりしている人がいる一方で、どうしても釈然としない気持ちがあなたの中に残ってしまうのでしょう。そのうえ、それが常態化しているとしたら、ストレスはたまるばかりです。そんな自分がいやになるのも当然のことかもしれません。では、どうしたら相手を傷つけずに断ることができるのか、それでいて自分もいやな気持ちにならずにすむのか、考えてみたいと思います。
本当は断りたいのに、なぜ断れないのか、それにはいくつかの理由があると思います。まずは、「断ったら嫌われるかも」、「良い評価をされたい」などという気持ちが働いていること。そして、「自分は頼られている」、「仲間に好かれている」と感じていて、それに応えようとするあなたがいること。また、過去に自分が誘って断られたときのいやな思いが残っていることなどが考えられます。
実際、頼みごとをして断られると落胆するものです。だから、そんな思いを相手に感じさせまいとする、あなたのやさしい気持ちからなのかもしれません。さらに職場では、誘いを断ると、その後の仕事に影響するのではという恐れを抱いてしまうことも、断れない理由になっていると考えられます。
依頼や誘いを断ることは、とてもむずかしいことです。しかし、相手を尊重しながら自分の意思をしっかり伝えることができれば、相手に不快な思いをさせずにすむはずです。では、そのための方法を紹介しましょう。
1.個人的な感情を持ち込まず、事実や状況をそのまま伝えます。この場合、「今、これだけの案件を抱えています」、「残業が続いています」などと、事実を事実として伝えるだけで、自分の「いや」という感情を伝える必要はありません。
2.期待に応えられないことをわび、できないという意思をはっきりと伝えます。
3.「依頼していただき、ありがとうございます」、「誘ってくれてうれしかった」など、感謝の気持ちを最後に必ず伝えます。
4.「いつならお受けできます」など、前向きな言葉を加えます。
このような形で断ることができれば、断られた相手も、いやな気持ちにはならないのではないでしょうか。
時には、断ったほうが相手のためになることもあるかもしれません。言いづらいことを伝えることは、相手にとっても自分にとっても大切なことと、捉え直してみるのも必要なのではないでしょうか。こうした新しいコミュニケーション方法が身に馴染むまでには、時間がかかるかもしれません。でも、あせらずひとつひとつ体験を重ねて進んでいきましょう。


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