妻にけんかでひどい言葉を言い自責の念
ささいなことで妻との夫婦げんかが絶えません。ついつい感情が高まり、怒りを抑えられなくなり、妻に対してひどい言葉を投げつけては激しいけんかとなり、関係が悪化してしまいます。後になって、これは言ってはいけない言葉ではなかったかと、自責の念にとらわれることが頻繁にあります。
男性/60代
2021/12/21
夫婦として共に暮らしている以上、衝突が起きるのは仕方のないことです。でもあまりにも頻繁に起こり、それが激しいけんかにまで発展してしまうとなれば、その度にお互いが傷つき、いつまでもいやな気分を引きずることになります。決して気持ちのよいものではありませんね。ダメージはとても大きいことでしょう。そうとわかっていながら、どうして相手を傷つけるような言葉を投げかけてしまうのか、考えていきたいと思います。
夫婦や親子など、親しい関係ほど、ひどい言葉を投げかけてしまうのはなぜでしょう。関係が親密であればあるほど、「自分のことを理解してくれているはずだ」という意識が働き、ついつい甘えて、相手を思いやるという気持ちがなくなるためだと考えられます。あなたの心の中には、「自分を理解してくれる物わかりのいい妻」というイメージ像ができあがってはいませんか? ちょっとした言い争いなどで、そのイメージが崩れたとき、そこに違和感を感じて怒りを爆発させ、ひどい言葉を投げかけるのではないでしょうか。
口論が発展し、相手の言葉に怒りを覚え、感情的になっているときには、なかなか冷静に対応はできないものです。そのようなときは、自分の発しようとしている言葉を一旦飲み込んで、「もし、この言葉を自分が言われたら、どう感じるだろう」「こう言えば相手は納得してくれるだろう」と考えてから言うようにしてみてください。つまり、自分に置き換えてみるということです。そうすることで、奥さまに投げかけるべき言葉を選ぶことができるのではないでしょうか。
また、日ごろから奥さまに対して不満に思っていることはありませんか? 不満を感じながらも我慢していると、けんかになったときに一気にそれが噴出するということも考えられます。奥さまに対して感じていることがあったら、心にためず日常生活の中で少しずつ出していくことが、大きな爆発につながらない工夫になるでしょう。
さらに、長年連れ添った夫婦は関係が近いだけに、相手の変化に気づかず、相手の努力をねぎらったり、成果を認めたりすることもしなくなりがちです。毎日の生活の中で、たとえ小さなことでも、奥さまのがんばりや努力に気づいてあげ、それをねぎらい、感謝するという態度が、夫婦のコミュニケーションに潤いを与え、距離を縮めてくれる要素になると思います。一方で、たとえ夫婦という親密な関係でも、一定の距離感を保つことは大切です。近すぎる関係でも、距離感は必要だということです。「つかず離れず」の関係こそが理想なのかもしれませんね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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