Question

定年を迎える夫との生活が不安

夫の定年が目前です。夫はもともとおとなしい性格で、無口で普段からあまり会話のない夫婦でした。そんな夫が定年後には毎日家に居て、同じ時間をずっと一緒に過ごすのかと思うと、今から不安でたまりません。どのような気持ちで接したらよいでしょうか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

結婚当初から、ご主人は毎日会社へ出かけ、あなたはご自分なりの生活を過ごす。そんな日々を長年続けてきたわけですから、そのリズムが変わるということは、とても大きな環境の変化です。ご主人のいない時間を過ごすことで、あなたなりのライフスタイルを築き上げてきたのでしょう。戸惑う気持ちも当然のことです。


そんな不安を抱える人は多く、『主人在宅ストレス症候群』という疾患が話題に上るようになってきています。これは、主人の在宅によってもたらされるストレスが原因となって、主婦に発症するさまざまな疾患を表します。平均寿命が延びて、老後という時間が昔より長くなっていることも影響しているようです。そして、熟年離婚へと発展するケースも増えています。


ところで、夫婦の今後、いわゆる老後の二人の生活について話し合ったことはありますか? 例えば、ご主人が「会社勤めをようやく終えたのだから、これからはのんびりさせてほしい」と願うのに対し、あなたは「これからは家事も分担して手伝ってほしい」と考えていたとしたら、両者には大きな隔たりがあることになります。できれば、定年を迎える前に、今後の二人の生活について大まかにでも話し合っておくことをお勧めします。


その結果、お互いに干渉されたくないということであれば、それぞれのライフスタイルを尊重すればよいと思います。ご主人には、健康のために散歩やスポーツ、趣味など、積極的に外へ出るという行動をしてもらい、あなたも、ご主人が在宅時には外出するなど、四六時中、顔を突き合わせていることを避けるようにしてみてはいかがでしょうか。夫婦個々の生活を充実させていくことが、これからの長い老後を考える方向性の基盤になっていくことと思います。


また、相手を嫌な存在だと思ってしまうと、すべての言動をマイナスに受け取りがちになります。視点を変えてみることで、ご主人が仕事をしている時には感じなかった良い面、思いがけない一面が見えてくるかもしれません。さらに、ご主人の心情に思いを馳せてみてください。長い間打ち込んできた仕事から離れ、大きな喪失感を抱えているかもしれません。これから何をしていいのか戸惑っているかもしれません。そんなご主人の気持ちを理解することが、自然に労いや感謝へとつながることにもなるでしょう。


夫婦生活も何十年という年月を経過していけば、互いの価値観や考え方は変化していくものです。定年後の夫婦生活を第二の結婚生活のスタートと位置づけて、改めて関係を構築していくような心積もりで、考えてみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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