Question

キレやすい性格で仕事に支障が出そう

私は、いわゆる「キレやすい」性格で、仕事においても、プライベートでも、気に入らないことがあると、すぐにむかついたり、イライラしたりしてしまいます。特に最近では、取引先の相手の態度や行動にまで怒りがわいてきて、暴言を吐きそうなときもあり、このままでは、仕事に支障が出てしまうのではないかと心配です。

男性/20代

2021/12/21

Answer

誰にでも怒りはあるものですが、悲しみや喜びなどの感情と比べると、とても激しいものです。激しいからこそ、コントロールすることが難しいのでしょう。


怒りを爆発させることは、相手を不快にさせるだけでなく、そのあと、自分自身も嫌悪感を持ってしまうことで、さらに苦しむことになります。現代社会では仕事の他にも、さまざまなストレスが取り巻き、心にゆとりを持ちにくくなっています。怒りを表すことで、仕事に支障をきたしたり、人間関係を破綻させたりする怖れもあります。そうならないために、怒りのコントロールの仕方について考えてみましょう。


そもそも、怒りはどのようなときに生じるのでしょうか。まずは、仕事を例に考えてみましょう。あなたが同僚や上司、または取引先の人に「こうしてほしい」と願い、期待して打ち合わせに臨んだ結果、その通りにならなかったとき、「裏切られた」「計画が狂ってしまった」という感情がわき、怒りが生じます。同様に、家族や友人に対しても、「この人はこうしてくれる人」というイメージができ上がっていると、実際に“そうしてくれなかったとき”に怒りが生じます。まず、このように自分の期待やイメージと現実との間にはズレが生じることを理解しましょう。そうすることで、感情を修正することができます。


怒りの発生メカニズムが理解できたら、次は「自分は怒りやすい」ということを自覚しましょう。さらに、“こういう状態のときに怒りが出やすい”というパターンに気づけば、その状態になる前に注意することができます。実際に怒りがわいてきたときは、それを爆発させないことが重要になります。とても単純なことですが、“深呼吸する”“その場を離れる”という方法が効果的です。また、「こんな人もいる」「こういう考え方もある」というように相手の立場を考え、状況を受け入れることも、怒りのコントロールにつながります。


大切な仕事の打ち合わせでトラブルが予想される場合は、信頼のおける上司や先輩にあらかじめ事情を説明し、同席してもらうことも一案です。第三者がいることで気持ちが安定し、自分を客観視できるようになります。プライベートの行事の際も同様です。万が一のときに、間に入ってくれる人がいると安心できるものです。


また、怒りは体調とも密接な関係があります。イライラしていると思ったとき、自分の健康状態について考えてみましょう。「このところ眠れていない」「忙しくて食事を抜いて空腹だ」など、体調を崩す原因はありませんか? 体調管理も怒りをコントロールする重要な要素になります。以上の流れを理解したうえで、焦らず、試してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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