フェイスブックを見て友人に嫉妬
仲間との交流の輪を広げたいと思い、フェイスブックを利用しています。やり始めた当初は、毎日が新鮮で、楽しく活用していました。ところが、フェイスブック上で仲間の仕事の成功や、友人の幸せそうな私生活を見るにつけ、徐々に羨ましいという気持ちが増し、最近では嫉妬を感じて、自己嫌悪に陥っています。この気持ちをどのようにコントロールしていけばよいのでしょうか。
女性/30代
2021/12/21
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が日常生活に浸透するようになり、気軽にフェイスブックを利用する人が増えています。フェイスブックの本来の目的は、インターネット上で仲間と情報交換したり、交流したりすることにあるようです。しかし、実際はフェイスブックでつながった友人たちの生活をより身近に感じることで、ついつい自分の生活と比べてしまい、友人の生活を羨ましく思うだけでなく、嫉妬にまで発展してしまうこともあるようです。自分にはできない何か、自分にはない何かを知人が持っていることが、あなた自身の感情を惑わせてしまうのでしょうか。
まずは、嫉妬という感情について考えてみましょう。嫉妬は誰もが抱く感情ですが、人を妬ましいと思う気持ちは、とても不快なものなので、あまり抱きたくない感情でもあります。また、嫉妬が高じると、相手を否定的に捉えたり、攻撃的になったりするだけでなく、相手を妬んでいる自分に対しても嫌悪感を抱いてしまいます。この感情の裏には「他人と自分を比較する」という行為が含まれています。頭の中では、自分と友人を比べる必要はないとわかっていても、いろいろな情報が入ってくることによって、どうしても比べてしまうことになります。そこに優劣を感じることで、勝ち負けという感情が湧いてくるのです。
しかし、そもそも友人たちと勝ち負けを競う必要があるのでしょうか。友人と自分を比較するために、フェイスブックを利用しているわけではなく、あなたの生活を楽しむために始めたのでしょう。この勝負することをやめることができたら、嫉妬という感情から少し離れることができて、こころ穏やかに過ごせるのかもしれません。
一方で、負けたくない、自分を人よりも高めたいという気持ちは、向上心と捉えることもできます。他人を羨ましく思う気持ちを肯定的にとらえることができたら、嫉妬心を向上心へと変化させることも可能ではありませんか。さらに、嫉妬心に気づいたら、自分が何を欲し、何を求めているのか、どうなりたいのか、これらのことについて深く考えてみてください。そこに、あなたの成長へのヒントが隠されているかもしれません。
ただ、いったん嫉妬の感情が去っても、友人たちの新たな「幸せな状態」を見れば、また嫉妬心が湧き上がることにもなります。そう考えると、嫉妬を完全に断ち切るというよりは、むしろ上手に付き合っていくことが必要なのかもしれません。それにはフェイスブックから少し離れて、気分を変えてみることもお勧めです。これを機会に、SNSの利用の目的やあなたなりのルールについて、考え直してみませんか。フェイスブックの内容に一喜一憂しない、あなたらしいライフスタイルを考えるチャンスにしていきましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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