Question

他人の幸せを素直に喜べない

私は友人が結婚したり、仕事でうまくいったりしたなどの報告を受けると、表面上ではお祝いの言葉を贈るのですが、どこかで“妬み”の感情が湧いてしまい、こころの底から祝福できません。本当に大切に思っている友人に対しても同じです。

こんな自分がとても嫌で、このような状況になると重い気持ちになってしまいます。どうすればこんな自分を変えられるでしょうか。

女性/20代

2021/12/21

Answer

社会人として数年が経ち、そろそろ周囲の友人たちは仕事やプライベートに変化がおとずれる時期なのでしょう。

今までは4月がくれば進級や進学、就職と一緒に時を刻んでいた仲間が、十人十色の人生を歩み始めていることを実感されているのですね。友人が一人二人と結婚したり、仕事で業績を上げたりするのを見て、焦りや不安といった気持ちが湧き、それが妬みの感情につながっているのかもしれません。表面上は祝福するものの、こころの底に複雑な感情を抱える自分のことを責める気持ちも湧いているようです。


ご相談から、あなたの真面目で折り目正しい姿が目に浮かびます。そんなご自身を一度振り返ってみていただきたいのですが、日頃の行動や人付き合いにおいて、「~ねばならない」という基準を定めていることが多くないでしょうか。こうした考え方は、達成すべき目標が明確なときには有効ですが、場合によっては、自分が窮屈に感じるほどに気持ちを追いつめてしまうことがあります。

ときには、意識して「~でもよい」という気持ちに切り替えてみてはいかがでしょう。すぐに切り替えることは難しくても、口に出してつぶやいてみるうちに、少しずつ気持ちが楽になり、次第に考え方の幅が広がることも多いものです。 まずは、友人にお祝いの言葉を贈り、きちんと祝福できた自分を認めてあげることから始めてみましょう。


あなたは、今回このご相談をされるにあたり、冷静に自分と向き合い、自分を嫌だと感じる面を素直に言葉にすることができました。自分を変えたいという思いを、今回行動に移せたということをしっかりと受け入れてみてください。

そして、今回のような苦しい感情が湧いたり、つらいなと感じたりしたときに、一人で抱えず、誰かと話をしてみるという、解決に向けての次なるステップにも勇気を出して踏み出してほしいと思います。気の置けない友人や家族に話すことで、今の捉え方に風穴を開けるきっかけとなってくれるでしょう。


最後に、今回、あなたは友人の話を聞いて妬みの感情が湧き、そのことで自分を責め、重苦しい気持ちを抱えてしまいました。一連の気持ちの奥底には、何かが足りない、何かがほしいという、あなたの中の切なる想いがあったのかもしれません。それを一つひとつ確認することも大切です。

実現可能なことや早めに対処したほうがよいことから、整理してみましょう。そんなこころのメンテナンスを定期的に行うことも、“自分を変える”ためには大切です。ぜひ、他人と比べようのない自分の良さや、自分らしさを、この機会に発見してみてください。

応援しています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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