寂しくてどうしようもなくなる

日が沈み、深い闇夜に残されたのは冷たい風の音。そのような情景が目に浮かぶ季節には、寂しさを感じずにはいられませんね。その寂しさを紛らわすために、お酒を片手に過ごす方も多いことでしょう。

あなたは「うまく感情をコントロールする」ことをお望みのようですが、感情は自然と心から湧き上がるものです。それを止めたい、全く違うものにしたいと考えているのであれば、その考えは捨てましょう。抑えることができないからこそ、感情といえるのです。

まずは、「上手に付き合う」というスタンスから始めるとよいでしょう。そのうえで、あなたの寂しさを真正面から見つめてみてください。

寂しさの奥底にあるものは何でしょうか。冬の物悲しさが心を揺さぶるのでしょうか。友人や彼氏、家族など、大切な誰かとの関係が心に引っ掛かっているのでしょうか。

次から次へと止めどなく思い浮かぶようでしたら、紙に書き連ねて、想いを少し外に出してみましょう。

外に出す作業が終わったら、次は付き合い方です。

寂しさに心が埋め尽くされているときには、悪い方向に考えが偏りがちになり、良い方向に物事を考えるのは難しいものです。

そのようなときには、「後回し」という選択肢があります。一度深呼吸をして、掃除や料理など日頃やり慣れている行動を淡々とやるようにしましょう。

一方、心に引っ掛かりがないのにも関わらず寂しさを感じる場合には、その感情にどっぷり浸かってしまうのもひとつです。

例えば、心引き裂かれるようなせつないラブストーリーや悲劇のヒロインを描く映画やドラマなどを鑑賞し、思いっきり涙するのもよいでしょう。どっぷり浸かりきれば、スッキリとしてくる部分もあるのではないでしょうか。

上手に付き合うことができるようになって気持ちに余裕が出てきたら、一度「寂しさ」について考えてみることをお勧めします。

あなたの「寂しさ」は、あなたに何を訴えようとしているのでしょうか。もし、一人で考えていくことが難しいようであれば、信頼できる方と話しながら考えていくのもよいし、カウンセリングを活用することもよいでしょう。

ただし、心が寂しさにとらわれて日常生活に支障が出ている場合、物事を悪い方向に考えて長時間抜け出せない場合は、あなたが一人で抱えるには難しい状況と考えられます。

そのような場合は、心療内科やメンタルクリニックで相談されることをお勧めします。決して、一人だけで頑張らないようにしてください。

楽しさや嬉しさがある一方で、寂しさや悲しみという感情も、生きていくには避けて通ることはできません。その感情は自然のものとして受け入れたうえで、暖かい季節を待ちわびながら、何か楽しい計画を練ってみるのもいいかもしれませんね。