転職後の上司や環境になじめない

転職を決意されるまでの苦悩は、いかばかりだったかとお察しいたします。期待と希望があればこそ、入社されてからのご苦労は、かなりのストレスになっておられるのではないでしょうか。

転職の場合、即戦力としての期待が高くなりがちです。また経験があることで、指導が簡略化されるなど、新しい職場に慣れるまでのご苦労が多いのも実状です。以前とは大きく異なる仕事環境に戸惑われるのも当然のことかと思われます。混乱されている現状では、過去の経験が邪魔をしてしまうこともあるかもしれませんが、ここは思い切って真っ白な状態に戻って、新しいこと全てを吸収してやろう、と開き直るくらいの気持ちで取り組まれていかれてはいかがでしょうか。新しいやり方が身につき、落ち着かれたところで、必ず過去の様々な経験が生きてくる局面が生まれてくることと思います。

また、人は無意識のうちに、相手をあるイメージでとらえてしまう傾向があります。しかし、人間というものは、実際は一言でいい表すことができない、複雑な生き物です。上司に対して初対面で持たれた「年下で冷たい上司」という第一印象は、なかなか拭えるものではないかもしれません。第一印象にとらわれることなく、上司は他にも様々な面を持っているのだと考え、むしろ積極的に質問するなどして会話を引き出し、人間性を見ていくことで、最初のイメージを徐々に変えてしていくことができるのではないでしょうか。営業一筋でつちかわれた、これまでのお客様との関係作りがヒントになるかもしれませんね。

とはいえ、環境の変化は人間に著しいストレスを与えます。ここしばらくは、ご自分の体の変化にも注意を向けながら、毎日をお過ごしになられることをお勧めいたします。