2歳の子、奥歯で上手に噛めない
奥歯は生えてきていますが、食べ物をしっかりかめていないようです。大人と同じ食事はまだ難しいでしょうか。
女性/30代
2021/12/21
子どもの奥歯は1歳半頃から生えてきますが、かむ力はまだ強くなく、食べ物をすりつぶすことも上手にできません。乳歯が生えそろう3歳頃になると、奥歯でのかみ合わせが安定するのでかむのも上手になってきます。そのため3歳頃までの食事は、子どもの成長に合わせて硬さや大きさなどを調整し、食経験を増やし食べる力を養ってあげることが大切です。食べにくい食品は、調理法を工夫しましょう。
食べにくい食品例と調理法を紹介します。
・皮が口に残るもの(豆、トマトなど)⇒皮をむく
・口の中でまとまりにくいもの(ブロッコリー、ひき肉など)⇒とろみをつける
・ペラペラしているもの(わかめ、レタスなど)⇒加熱してきざむ
・唾液を吸ってしまうもの(パン、ゆでたまご、さつまいもなど)⇒水分を加える
・かみつぶせず口の中に残るもの(肉など)⇒たたく、切る
弾力性があるこんにゃく、かまぼこ、いか、たこ、粘着性が高い餅、白玉団子などは、誤嚥しやすいのでこの時期には与えないようにしましょう。プチトマトやぶどうなど球形の食べ物も誤嚥しやすく、4等分にするなどの工夫が必要です。
丸呑みや、食べ物を詰め込みすぎるのを防ぐためには、きちんとした咀嚼を身につけることが重要で、そのためには前歯でかじりとる体験が大切になります。前歯でかじりとることで、食べ物の硬さや口に入る適量、咀嚼回数などを学ぶことができます。自分で食べる手づかみ食べをさせてあげましょう。
歯の生えそろう時期や咀嚼力には個人差があります。あせらず様子を見ながら少しずつ大人の食事に近づけていき、一緒の食事を楽しめるようになるといいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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