子どもにあざが多い、何かの病気？

お子さまの足にあざが多く、病気ではないかと心配されているのですね。親御さまとしては、心配なお気持ちが募っていらっしゃることとお察しします。

あざは、ぶつけたときにできる皮下出血であれば、程度によりますが数日から数週間で自然に吸収されて目立たなくなり、消えていきます。受診が必要となるのは、時間がたってもなかなか消えず、あざが大きくなる、色が濃くなるなどの場合や、他に出血しやすい状態（歯を磨くたびに歯茎から出血する、度々鼻血が出る、出血すると30分以上止まらないなど)がある場合です。というのも、このような症状の背後に、まれに血液の病気が隠れていることがあるからです。血液の病気には様々なものがありますが、その場合には、あざに加えて発熱や倦怠感、食欲の低下など、全身的な症状を伴うのが通常です。

こうした心配のあるあざかどうかを判断するためには、お子さまが元気に機嫌よく過ごしているか、食欲があるかなど、全身の状態や表情などの様子を観察していただくとよいでしょう。活発なお子さまなら動き回って、知らず知らずのうちに足をぶつけてしまうことはよくあります。数か所程度のあざで、数週間以内に消えてしまうものであれば、通常の打ち身によるあざの経過ではないかと思われます。今後も、成長の過程であざを見つけたら、その後の変化を観察していただくとよいでしょう。

もし、どうしてもご心配な場合は、かかりつけの小児科で相談したり、保健センターなどでの育児相談や健診の機会に、実際に症状をみてもらいアドバイスをもらったりすると、あざの見方がわかり、安心して経過をみることができると思います。