眠っている間に胃カメラ検査を受けたい
以前受けた胃カメラ検査は、とても苦しかったので、今回は眠ったまま受けたいと思います。安全面での問題はありませんか。
男性/40代
2021/12/21
人間ドックなどで行う一般的な胃の内視鏡検査は、胃の動きを抑える薬(鎮痙剤)と、のどや鼻の局所麻酔を使用して検査を行います。医師の判断によって、胃の内視鏡検査に伴う苦痛を和らげる鎮静剤を用いて、短い時間だけ意識がぼんやり、あるいは眠ったまま(鎮静して意識レベルを低下させる状態)で検査を行うことがあります。しかし、患者さんの状態や病気の治療状況によっては、鎮静剤を使用できない場合もあります。
意識レベルを低下させて行う胃の内視鏡検査の利点と問題点は主に以下の通りです。
【利点】
・意識がぼんやり、あるいは眠ったまま検査ができるので検査前の不安が和らぎ、検査時の嘔吐反射や胃の圧迫感などの苦痛や不快感が少なくなる
・苦痛が少ないので、検査に対する患者さんの満足度が高くなる
・患者さんの苦痛が少ないので、医師が十分に検査できる
【問題点】
・鎮静剤を使用することで、呼吸数の低下、脈拍数の低下などの不整脈、血圧低下や、ごくまれに起こる予期しない副作用(偶発症)が引き起こされる可能性がある
・検査当日は、自転車も含め車両の運転はできない
・検査後は、麻酔が覚めるまで病院で休む必要がある
鎮静剤を使った検査では、医師が全身管理をしながら、万が一の事態に備え、安全には十分配慮して行われています。ぼんやりあるいは眠ったままの状態で胃の内視鏡検査を受けたいときは、ご自身の希望を伝え、医師の説明を受けて、検査の方法を医師と決めていくとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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