以前のような気持ちで働けない

以前の部署は仕事に充実感があったとのことですから、少なからず抵抗を感じつつの異動だったのではないでしょうか。異動後も以前のような気持ちで仕事に臨むことができず、ミスも続き、職場に行くのもつらくなり、悪循環になっていらっしゃるご様子。なんとか以前の生き生きとした自分に戻りたいと思われるのは自然なことです。

まずはあなたが今のつらい状況を、ひとりだけで抱え込んでいるのではと心配になりました。煮詰まっている状況を職場の上司や先輩、同僚などに話すことはできていますか。現在の業務に対する思いや、どの辺りに不全感を抱えているのか、今のあなたのありのままの気持ちを信頼できる人に話してみることも大切です。話すことで、気持ちが整理され、職場の仲間からの視点や考えを聞くことで、心の負担が軽くなることもあるかと思います。職場で話すのがむずかしい場合は、まず親しい友人や家族などに話してみるのもよいでしょう。自分の中だけで思いを抱え込まず、この機会にお話なさってみることを少し考えてみてくださいね。

また、異動前の部署での業務は、今の業務とは違ったものかとは思いますが、何か共通点や、経験を活かせることはありませんか。今の業務を充実したものにするためにできそうなことを探してみるのもひとつです。あなたにとっては、異動前の業務の充実感は何ものにも変えがたいものだったのかもしれません。ただ、仕事は、考え方や見る角度を少し変えるだけでも、とても魅力的に思えてくることがあります。今の業務をさまざまな視点から捉えてみて、業務のいいところ探しをしてみるのはいかがでしょうか。

一方、あなたの心身状態も心配です。集中力の低下や無気力、仕事に行くのがつらいなどの状態もあるようですから、心身のエネルギーを安定させてあげることも大切です。心身のエネルギーが落ちた状態ですと、何についても悲観的に考えてしまいがちです。今の状態が2週間以上続くようなら、メンタルクリニックなどの専門医に現状をご相談され、今後の対応を仰がれてみることをおすすめします。

社内で産業保健スタッフと呼ばれる産業医や保健師などに相談できる場合は、併せてぜひ現状について相談してみてください。産業保健スタッフは従業員の心身の健康を守る役割がありますから、きっと力になってくれるはずです。

どうか、自分のこころに無理をし続けないようにしてくださいね。