将来のことを考えると不安でたまらない

今は心晴れない日々で、漠然とした不安を抱えながらお過ごしなのではないかと思います。とてもつらいですね。「仕事も私生活も充実しているとは言いがたい状況」とありますが、どの辺りに満たされない思いがあるのでしょうか。

「老い」は誰にでも訪れる自然なことではありますが、あなたの目には絶望的なものとして映るとのこと。この「老い」に対する絶望感は、将来にわたって今の暗い気持ちのまま時間がすぎ去っていくことへの空しさとつながっているように感じます。

この不安な気持ちから逃れるために、今できることを見つけるにはどのようにすればよいでしょうか。今の時間を思うように充実させることで、老いていくことも自然な流れとして受け止められるようになるかもしれません。ただ、魔法のように一瞬にしてお仕事も私生活も充実させるのは残念ながらむずかしいことです。

今できることのひとつとして、この不安に打ち負かされてしまわないように、希望の灯火を絶やさないようにすることをおすすめします。そのために、あなたにとっての充実した毎日とはどのようなものかをイメージしてみましょう。まず朝起きたら何をしますか。充実した1日をイメージし、その中の、ほんの些細なことでもよいので、まずはひとつ明日試してみましょう。うまくいったら続けて、うまくいかなかったらほかのことを試しましょう。心とからだはつながっていますから、あなたの行動に気持ちがついてくれば、絶望感が自然と和らいできてくれるかもしれません。充実した生活につながる希望の灯火となるきっかけを探してみてくださいね。

ただし、悩みの中に入り込んでしまうと、さまざまなことが悲観的な考えに結びついてしまいがちです。ひとりで悶々と悩んでいると心の負担が症状となって表にあらわれてくることもあります。あなたは今、不安感の他に、眠れない、食欲がない、疲労感が続いているなどでお困りの状態ではないでしょうか。もし、あるのであれば、メンタルクリニックなどの医療機関で現状をご相談され、専門医の対応を仰がれることを最優先してください。生活を充実させるのは医療の力を借りて、体調を整えてからでも遅くはありません。

また、ひとりでは生活を充実させる方法について考えられなかったり、長続きしない時には、相談機関でカウンセラーとやりとりをしながら、不安を整理し、気持ちの持って行き方を考えてみることをおすすめします。抱えている不安やつらい気持ちをほんの少しでも人に感じ取ってもらえるだけで、心が楽になることもあります。

なかなか改善しない場合には、おひとりで抱え込まず、ご自身の状態と照らし合わせながら、こころの専門医やカウンセラーなどのサポーターを得られることもご検討なさってみてくださいね。