周りが気になりストレスがたまる

帰宅して何もやる気が起きないほど疲れておられるとのことから、職場のストレスが心身にまで及んでいることがわかります。それほどまでに神経をすり減らして、働いているのですね。

あなたが感じておられるように､周りにブツブツ言う人がいると、たとえそれが自分のことでなくても気になりますし、仕事への集中力もそがれるものです。気にしないようにと努力しても、つい聞き耳を立ててしまい、余計に疲れがたまる原因にもなります。ただ､小言を言う人は限られた少数の人だと思います。ほかの大多数の方はそれぞれ別の対応をしているのではないでしょうか｡職場の様子をよく観察してみると、小言を言う人、それに同調する人、無視している人、我慢している人など色々いると思います。まずは、それぞれの方の反応を確認してみてください。あなたと同じように、気にしているけれど文句も言わずに黙っている人が、きっといるはずです。その方に「小言を言っているのを聞くのがつらい」とお話して気持ちを分かち合えると､少しこころが軽くなります。一度試してみてくださいね。

もし、その小言が個人攻撃のような内容であったり、職場と無関係なプライベートなものであれば、それは職場全体で改善を促さなければならない問題です。上司に今困っていることや仕事への影響を相談し、対策を考えていただきましょう。一人で上司に相談することがむずかしい場合には、あなたと同じ思いをしている同僚と一緒に話しに行くと心強いでしょう。職場の雰囲気をよくし、皆が気持ちよく仕事ができるようにするためにも、ぜひ勇気を出して相談してみてください。

一方で、小言が聞こえないようにする工夫も大事です。小言を言う人がどのようなタイミングで誰に話しかけるかを把握し、小言が始まる前に聞かなくて済むような手段を講じてみるのです。例えば、小言が始まりそうになったら客先へ電話をかける､給湯室に行く､書庫の整理をするなど、いくつか方法を考えておくとよいでしょう。視界に入らないようにすることも、ストレス軽減に役立ちます。机上のファイルやパソコンの位置を調整して、その方をなるべく見ないようにしてみてください。

そして仕事が終わったら、ゆっくり過ごすことを心がけましょう。疲れている時は気晴らしに何かしようとするより、こころとからだの休養を最優先にすることが重要です。肩の力をぬいて、くつろいで過ごす時間を確保しましょう。ゆとりが出てきたら、楽しく過ごせる時間作りにも挑戦してみてください。ご自分のことを大切に守るのだという気持ちを持って、仕事で疲れたこころとからだを十分にケアしてあげてくださいね。