上司とそりが合わない

思い切って業務改善を提案したのに、聞く耳を持ってもらえないと本当にガッカリしますよね。すべては仕事がスムーズに運ぶように考えてのことなのに、対等に接してもらえないという悔しさあるでしょうし、だからこそ、その上司に嫌な感情を持つのでしょう。ご相談者の仕事への真剣な姿勢が伝わってきました。一生懸命なことは大切ですが、心身に症状が出ているのは心配ですね。

このような社会人ならではのストレスを抱えながらも、ご自身が少しでも職場で悩まなくてすむ方法を考えてみましょう。まずは身近な同僚や先輩と上司のやり取りを観察してみましょう。そして、上司に対する同僚や先輩たちのコミュニケーションのとり方とご自身の伝え方を比べてみましょう。言葉の言い回しや声のトーンなど何か違っているところはありませんか。ひょっとすると、熱心なあまり上司への伝え方が感情的になったり、悪いところを指摘するようなパターンになっていませんか。

上司といえども人間なので、仕事の忙しさや疲れでご相談者の話にじっくり耳を傾ける余裕がないのかもしれません。また、人は自分が責められているように感じると、素直に聞き入れることがむずかしくなります。そして何より、ご相談者よりも長く現場で働いているという自負もありますから、そのプライドを傷つけないような表現が大切になってきます。

ご自身の周りに自分の気持ちや考えを伝えるのが上手な方がいたら、そのやり方を参考に取り入れてみましょう。また、苦手と感じる上司にも見習うべきよいところはあるはずなので、それを探して「こんないいところもあるな」とポジティブなイメージを持ちながら接してみませんか。

さて、職場問題を真剣に考えることは大事なことですが、ご自身がつらくならないように過ごすことも大切です。いつの間にか嫌いな上司のことばかり考えて、頭の中がいっぱいになっていませんか。仕事が終わったら、上司のことは考えないように意識的に切り替えると、気持ちが楽になるでしょう。仕事のことを忘れられるような楽しい時間を過ごして、気分転換をしてください。苦手なことを克服するにはエネルギーが必要なのでプラベートを充実させて、職場の人間関係作りに取り組んでくださいね。ここでの経験は、将来の財産になります。