Question

実家の両親が干渉しすぎる

結婚20年目になりますが、住んでいる場所が実家の近くのせいか、両親がことあるごとに口出しをしてきて、最後には必ずケンカになります。自分達の意見を押しつけて、その通りにしないと必ず怒るのです。両親とも、似たような性格です。どのように付き合っていったらよいでしょう。

女性/40代

2021/12/21

Answer

子どもはいくつになっても子ども」とはよく言いますが、妻として20年、家を切り盛りしてきたのですから申し分ない大人でしょう。また結婚すれば、生活の中心であり住むべき場所は「我が家」となります。親といえども、口出しはされたくないですよね。ことあるごとに口を出されて、怒られるのはたまらないと思います。


そのご両親との付き合い方をお尋ねいただきましたが、他人ではないからこそむずかしい問題です。冒頭に「子どもは子ども」と書きましたが、もしかするとあなた自身も「子ども」という役割に縛られているのではないでしょうか。両親の口出しに必ずケンカになるとのことですが、ケンカの多くが“相手に自分を理解してもらいたい”という思いが根底にあります。あなたの中に「子ども」として、親に自分の考えをわかって欲しいという気持ちがあって、ケンカになってしまうのではありませんか。おそらく相手が他人であれば、すでに関係は断ち切っていることでしょう。


もちろん実の親と関係を断ち切れとは言えませんが、かわりに「子ども」という役割を断ち切ってはいかがでしょうか。あなたが「子ども」である以上、ご両親は「親」という役割で接し続けることでしょう。このパターンから離れるためには、今の親子関係を再度見直すことが大切になってきます。


具体的には、受け流しのこころで接することです。あなたは大人なのですから、子どもとして親からの全面的な理解と協力はいらないはずです。両親の口出しはあくまでも助言のひとつとして受け止めて、必要がなければ流すようにしてください。そして、守るべきはご自身の家族の意向です。その意向が確固たるものであれば、それ以外の人に無理に理解してもらう必要はないでしょう。それを大切なものとして貫き通せばよいだけです。


多くの親は子どものすることに口を出したがり、年齢を重ねれば重ねるほどに余暇の時間が増えて、子どものすることに目も行きがちなるのでしょう。また、自分の考えに固執して「頑固」になるパターンも少なくはありません。それを理解したうえで、ご両親の口出しは仕方がないこととして、受け流しの精神を持って、折り合いを付けながら接するのも大切のように思います。少し冷たい対応のように感じるかもしれませんが、あなたにはあなたの人生と家庭があるのですから、それを守るためにご両親との付き合い方を改めることも時には必要になります。


一筋縄ではいかないかもしれませんが、ご両親とのかかわりの中であなたが「子ども」という枠から、無事に飛び立てることを祈っています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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