仕事の難易度が上がってきてつらい

入社したての1～2年は上司や先輩と一緒に仕事を覚えることが日課だったと思います。しかし3年もたつと後輩の新入社員が加わり、その方たちの指導をしたり新規事業の開拓などを任されたりすることも増えてくるのでしょう。新しい役割と環境に慣れず、戸惑いの中でも結果を出さなければならないのですから、緊張や不安が募るのも無理のないことだと思います。

あなたは今、次のステージへの一歩をどう踏み出すかの道しるべを失っているようです。これまでのことや気持ちを振り返りながら、無理なく歩める方向を見つけていきましょう。

まず、あなたは責任ある立場や業務に大きなプレッシャーを感じていることがわかります。そのプレッシャｰの正体は何なのでしょう。その正体がわかると、そこに直接働きかけることができて、こころの重しが軽くなるはずです。

例えば上司に厳しく指摘されたり、業務成績で同僚と差がついたりということがありますか。上司の言動に落ち込んでいるのであれば、そのことを先輩や他の上司に相談してみましょう。あなたは２年以上、仕事を覚えるために努力をしてきたはずです。今までお世話になった先輩や上司に相談してみたら、先輩方がどのように対処してきたか教えてもらうことができるかもしれません。また、好成績を出している同僚に対して「君はすごいな、立派だよ。僕はとうていかなわないよ」などと、声をかけてみてはいかがでしょう。同僚は「僕だって大変なんだよ」などと言いながら、何かヒントをくれるかもしれませんので、試してみるのもひとつです。プレッシャーの正体を具体的にイメージすること、抱え込まずに身近な人々と話してみることが解決への第一歩につながります。

また、専門外の業務を任されてお悩みですが、専門外なのですから最初からうまくいかないのは当然のことです。社内に精通している人がいればその方に教えてもらうことが必要ですし、社内にいないようでしたら社外で情報を集めなくてはなりません。この場合、環境が整っていない状態での業務遂行は誰にとっても困難なのですから、そのことを自覚してしっかり準備することを心がけてください。焦る気持ちが湧くかもしれませんが、セーブしてご自分に負担がかかりすぎないように、こころにブレーキをかけることこそ、これから最も重要なポイントになると思います。

あなたが取り組もうとしていることは、一朝一夕に成すことは困難と思われますが、試行錯誤を重ねることはあなたの成長につながるはずです。仕事の難易度が上がること、専門外の業務を任されることも“社内でマネジメント業務ができる人材に成長してほしい”と期待されているからでしょう。疲れをため込まないようにプライベートで息抜きをしつつ次のステージに進んでください。