職場でストレスがたまり家でも解消できない

自分ではふだんどおり変わらずに仕事をしているはずなのに、周囲の雰囲気が微妙に違って感じられることはあるものです。しかしあなたの場合は、周囲の人が注意をしたり小言を言っているのを目の当たりにしているので、何もしていなくても自分に関係があるのではないかと気になって、気持ちが不安定になっているのだろうと想像しました。今はストレス源の職場を離れて、自宅にいてもこころ休まらないとのこと。そろそろ、こころの棚卸しが必要な時期になっているのかもしれませんね。

まずいちばんはじめに取り組むべきは、ストレスの正体をしっかりと把握することではないでしょうか。例えば、周りの人の注意や小言は誰に向かって、どのような内容であるのか確認してみましょう。あなたに無関係だとわかれば、ひと安心ですよね。もし、その内容があなたに多少なりとも関係しているならば、落ち込む前に改善できるような方法を探しましょう。耳に痛い内容かもしれませんが、視点を変えればあなたが成長するチャンスです。いずれにせよ、大切なことは正しい情報を集めて、周りの人の発言の意味や背景を理解することです。同僚や先輩など身近な人に「最近、職場の雰囲気が変わったなと感じるんだけど、何かあったのかな」などと訊ねてみるとよいでしょう。

もし、同僚や先輩に聞いてもとくに気になることがなければ、あなた自身の生活や気持ちの波を確認してみましょう。まずは、こころとからだが疲れていないかのチェックです。疲れがたまっていると、いつもだったら聞き流せることにイライラしたり、クヨクヨ思い悩んだりすることがあります。次は、何にストレスを感じているのか自分のこころの中を見つめてみましょう。仕事を続けていると将来の悩みがわいたり、知らずしらずのうちに疲れがたまっていることもあります。そんな時は、不安な気持ちやこころのモヤモヤを吐き出して整理してみましょう。自分の気持ちがどんな状態なのかを知るためには、こころの中の風景を絵にして描いてみることが有効ですが、それがむずかしければ色でイメージしたり、自由に思い浮かぶ言葉を記すだけでも効果があります。紙に書き出してみることで気持ちの整理ができ、気づきが得られますので、一度試してみてくださいね。

そして、リフレッシュしようと無理にがんばらないことも時には大切です。何もする気が起きない時は「からだが疲れているんだな」と思って、十分に休めてあげてください。食欲のない場合は、好きなものを少しでも食べるように心がけ、栄養補給をしながら力をぬいてゆったりと過ごします。身近な人とのおしゃべりで楽しく過ごすことも、こころの栄養になりますので試してみてはいかがでしょうか。このように周囲のサポートを得ながら、焦らず心身のエネルギーを回復させてくださいね。