心配性すぎる自分の性格

エアコンやガスのけし忘れ、戸締りなど、急に心配になって自宅に慌てて戻った経験は誰もがあるでしょう。それ事態は不思議なことではありませんし、“安全”という観点からとらえれば大切なことだと思います。とは言うものの、あなたの場合は遅刻寸前にも関わらず自宅に戻ったり、次から次へと不安がわいてくるようですから、心身ともに相当疲れてしまうのではないでしょうか。そしてまたひとつ、「こんな私は変なのか･･･」という心配が生まれてしまったようですね。

今回、大事なポイントは“日常生活に支障をきたしているか”という点です。エアコンの消し忘れなどを確認することが、“安全”や“性格”という範囲内でおさまるならば、特別気にする必要はないでしょう。もしその範囲を越えている、例えば何度もくり返し確認しなければ気がすまない、心配や不安な気持ちが強すぎてほかのことに集中ができないというような場合には、こころのバランスを崩している可能性を考えないといけないかもしれませんね。

電気のスイッチや戸締りなどが気になって何度も確認せずにはいられない、この確認に長時間を費やして約束の時間に遅れる、考えすぎとわかっていても心配や不安な気持ちが拭えずやるべきことが手につかないなど、日常生活に支障をきたしているようならば、メンタルクリニック・心療内科の専門医受診をおすすめします。同じような悩みを抱えた方が、症状の改善を感じながら通院されていると思いますので、心配しないで相談してみてくださいね。

「私は受診するほどひどくない」と思われるようでしたら、心配性対策を少し考えてみましょう。あなたの場合、色々な心配が次から次へと浮かぶようですが、心配事がいつも同じなら“心配事チェックリスト”を作ってみるのはいかがでしょう。エアコンの電源、窓の鍵閉めなど、紙にチェックリストを作成して、外出する前にそれを片手に確認してみましょう。リストを携帯して外出先でチェック済みがわかって安心できれば、慌てて家にかけ戻ることも少なくなるはずです。

そして最後にひとつ、“今あなたのこころにゆとりはありますか？”という問いかけをいたします。日常生活の忙しさや疲れでこころにゆとりが無くなると、一つひとつの行動がおろそかになったり、注意力が散漫になり、本来の自分らしくない言動に心配や不安が募りやすくなります。

忙しさにかまけてリフレッシュする時間が少なくなっていないか、ストレスが溜まっていないか。まずは、自分の“こころチェック”から始めてみるのもいいかもしれませんね。