Question

気弱な夫にイライラしてしまう

現在、結婚3年目でまだ子どもはいません。結婚して間もない頃は、気の弱さもやさしさからくるものと思い、長所として受け止めていましたが、いつも他人にびくびくして、思ったこともはっきり言えない夫の姿を見ていたら、最近は毎日イライラしてしまい、そんな自分にも嫌気がさしています。夫にどう接していけば、もっと強いこころを持ってくれるのでしょうか。

女性/20代

2021/12/21

Answer

たしかに、こんな状況ではイライラしてしまいますね。そのお気持ちがよく伝わってきます。さて、「気弱な夫がどうすれば強い心を持てるか」を考える前に、まず気がかりなのはあなたが抱えているストレスです。毎日のイライラに加えて自分への嫌気も出てきているので、もうどうにもできなくなっているのではないでしょうか。まずは、このストレスを小さくして、少し楽になってみましょう。


ストレスを小さくする工夫のひとつは、“役割期待”という観点で夫との関係をみてみることです。例えば、あなたのこころの中に、「夫とはこういうもの」とか「男はこうあるべき」といった期待がないでしょうか。あるいは、夫とか男とかではなく、「せめて人としてこうあってほしい」とか「ふつう(の人)ならこうするでしょう」という期待かもしれません。こうした期待が役割期待と呼ばれるもので、相手が期待に達していないと、がっかりしたり、怒ったりすることになります。つまり、役割期待は、人を見るときの基準あるいはハードルになっているのです。


では、どうすればよいかというと、これはハードルなので、状況にあわせて上げ下げすればよいのです。例えば、ご主人に期待しているものを箇条書きで列挙してみて、そのうちの1〜2つをリストから外す、つまり諦める、という取り組みです。こうして期待を少し減らすことでイライラも軽減できると、心に余裕が出てきます。余裕が出てくると、最近すっかり忘れていたご主人のよいところがまた見えてくるかもしれません。そうなれば、そもそも夫を変えようとすること自体、必要なくなります。


とはいえ、「夫にどう接すればもっと強いこころを持ってくれるか」についても考えてみましょう。人は、生得の性格だけではなく、相手との関係で強くもなるし弱くもなります。これは、相手がよく主張する人なら、こちらは聞き手になりやすいというような関係性です。あなたとご主人の関係はどうでしょうか。もしかして、あなたの方が強くなりすぎていて、その分、ご主人が弱気になっているということはないでしょうか。もし、こうした力関係があるなら、あなたが一歩引いて、ご主人にリードを委ねてみるのもひとつの手です。例えば、これまであなたが手際よく決めていた家族の外出先やレストランでの注文を、これからはご主人に委ねてみてはいかがでしょう。きっと、ご主人は決めるまでに時間がかかるでしょうし、あるいは「何でもいいよ」といった“決めない”選択をするかもしれません。それでもぐっと我慢し、必ずご主人に決めてもらうようにします。そうしていくうちに、自主性と自信が芽生えてくるはずです。その後は、ご主人に委ねる項目を少しずつ増やしていきましょう。ちょっと気長で、がまん強さが必要な取り組みですが、よかったら試してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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