HIV検査

最終編集日:2022/7/29

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の確定は、スクリーニング検査と確認検査の2段階で行われます。WB(ウエスタンブロット法)、RT-PCR法は、スクリーニング検査後、陽性または判定保留の場合に行う確認検査法です。検査は採血にて行います。
HIVはHIV-1とHIV-2に分類され、日本のHIV感染者のうち、99.9%以上は HIV-1による感染です。WB法で HIV-1とHIV-2それぞれに対する特異的な抗体たんぱくの存在を確認し、RT-PCR法で特定の遺伝子の存在を確認します。
HIV-1のWB法が陽性でRT-PCR法も陽性の場合、HIV-1感染者と診断されます。HIV-1のWB法が判定保留または陰性時は、HIV-2の確認検査を行い、陽性の場合HIV-2感染者と診断されます。判定保留または陰性時は2週間後に確認検査が再度行われます。陰性なら非感染者となります。HIVに感染し抵抗力が低下すると、合併症やがんを発症しやすく、エイズ(後天性免疫不全症候群)と呼ばれる状態になります。
淋病、梅毒、クラミジア感染症などの性行為感染症にかかったときは、HIV感染症の合併を考える必要があります。HIVの急性感染期(感染しておよそ2〜4週間の初期)は発熱、リンパ節の腫れ、のどや関節の痛み、だるさ、発疹などの症状が現れます。


検査でわかること

HIVの感染


基準値

陰性:判定保留として2週間後に再検査。HIV非感染者
陽性:HIV感染者

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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