抗菌薬感受性検査

最終編集日:2022/7/29

培養検査で増殖した細菌から、菌の名前や種類が確定された後、原因となる菌に対してどの抗菌薬が有効かを調べるのが薬剤感受性検査です。検査結果により、国内で使用できる抗菌薬200種弱のなかから、より適切な治療薬(抗菌薬)を選ぶことができます。


検査でわかること

菌の種類、あるいは同じ種類でも株の違いによって、抗菌薬の効き目は異なるため、この検査が行われます。検査は、菌を塗布した培地の上に、各薬剤をしみ込ませたディスク(濾紙)をのせるディスク拡散法という方法で行われます。効果がある薬剤のディスクの周辺では菌は増殖しないものの、効果がない薬剤のディスクの周辺では菌が増殖します。検査の成績は、菌の増殖を阻止した薬剤には「感性」、阻止できなかった薬剤には「耐性」、中間のものには「中間」と表示されます。
最小発育阻止濃度(MIC)測定といって、菌の増殖を阻止するための最小の薬剤濃度を測定する検査もあります。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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