平衡機能検査
最終編集日:2022/7/29
めまいの診断のために行われます。めまいの多くは、からだの平衡バランスを保つ内耳の前庭(ぜんてい)や、小脳に何らかのトラブルが生じたときに起こります。
この検査では、三半規管や視覚、深部知覚(目を閉じていても手足の位置などがわかる感覚)といった平衡機能の働きを調べ、めまいの原因や程度を探ります。平衡機能検査には、眼振(がんしん)検査、視刺激検査、体平衡機能検査、迷路刺激検査の4つがあり、これらすべてを行います。
平衡機能検査の種類
・眼振検査
眼振とは、眼球のふるえのことです。医師が指を上下左右に動かすのを目で追わせ、眼球の動きにふるえがないかを観察します。
・視刺激検査
顔の5カ所(額、左右の目尻、左目の上下)に電極をつけ、眼振をグラフに記録します。そのまま1点の光を目で追ったり、3点の光を追ったりする検査も行います。
・体平衡機能検査
裸足で立ち、前足のかかとと後ろ足のつま先を合わせ、目を開けているときと閉じているときのからだの動揺を観察します。
・迷路刺激検査
0℃の冷水20mLを外耳道に注入し、刺激に対する反応をみます。
検査でわかること
4つの検査によって、めまいの種類も判明します。
・中枢性めまい
小脳の変化、頭部のけが、脳出血、脳梗塞(こうそく)、脳腫瘍などが原因で起こります。中枢性めまいの疑いがあるときは、頭部CT検査、頭部MRI検査も行われます。
・末梢性めまい
メニエール病や突発性難聴、内耳炎、頭位変換性めまいなど、内耳の変化が原因で起こります。
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三
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