サーモグラフィ(赤外線撮像装置)

最終編集日:2022/7/29

からだの表面(皮膚)の温度を測定する検査です。赤外線放射線温度カメラを使い、調べたい部位(おもに手や足など)の皮膚を撮影し、表面温度を測定します。写真撮影と同じなので、痛みや被曝はありません。多くは、体温異常や炎症性の病気、血行障害、自律神経症状のある場合に用いられます。


検査でわかること

閉塞性動脈硬化症のような動脈が細くなる病気では、血流が滞るため、患部周辺の温度が低くなります。関節リウマチや痛風など、炎症が起こっている患部周辺は、温度が高くなります。病状によっては患部の回復状態や治療経過を確認するため、負荷を加えたサーモグラフィ検査を行うこともあります。また、血管拡張剤などの薬物療法の効果判定にも用いられます。


基準値

手指:31.1〜33.7℃
大腿:32.6〜35.4℃
足首:32.0〜35.4℃
手背:31.8〜34.2℃
下腿:32.6〜35.8℃
足背:32.0〜34.6℃
(日本サーモロジー学会)


基準値より高い場合に疑われる病気

・炎症性疾患
・関節リウマチ
・痛風
・体温異常など


基準値より低い場合に疑われる病気

・血行障害
・動脈狭窄
・静脈瘤
・体温異常
・代謝異常

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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