血液ガス検査

最終編集日:2022/7/29

血液ガス検査では、動脈を流れる血液中の酸素量(酸素分圧:PaO2)、二酸化炭素量(二酸化炭素分圧:PaCO2)、酸性とアルカリ性のバランス(酸塩基平衡:pH)などを測定し、肺や心臓などの機能をくわしく調べます。検査方法は、通常の採血(静脈)とは異なり、太い血管(動脈)から血液をとります。動脈は、皮膚の奥深い部分にあるため、通常の採血よりむずかしく、痛みを感じる場合もあります。また、採血後は止血のため、一定時間以上、注射部位を圧迫する必要があります。


検査でわかること

血液中に溶け込んでいるガス(気体)の量がわかります。心肺機能に異常が疑われる場合や重症な肺疾患、または先天的な心臓病を持っている場合などに行われます。治療の効果をみるため、継続的に検査が行われることも多いです。


基準値

水素イオン濃度指数(pH):7.350~7.450
酸素分圧(PaO2):75.0~100.0mmHg
二酸化炭素分圧(PaCO2):35.0~45.0mmHg
重炭酸イオン(HCO3–):20.0~26.0mmol/L
塩基余剰(BE):-3.0~3.0mmol/L
酸素飽和度(SAT):92.0~98.5%
出典:臨床検査基準値一覧(国立がん研究センター中央病院 臨床検査部|2021年8月)

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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