血中薬物濃度検査(TDM)

最終編集日:2022/7/29

同じ薬を同じ量投与しても薬の効果や副作用には個人差があります。通常は、投与後の症状経過や検査値をみて、必要に応じて投与量を調節します。しかし、効果を示す血中濃度値が狭い範囲にかぎられている治療薬や、有効範囲と副作用が現れる範囲が近い治療薬では、血中薬物濃度検査(TDM)を行います。採血により、薬の血中濃度を正確に把握して、用法・用量を調整していきます。
TDMを行うことが推奨される薬剤には、血中濃度が大きく変動する可能性のあるジゴキシン(強心配糖体製剤)やテオフィリン(気管支拡張剤)、バルプロ酸ナトリウム(抗てんかん剤)、炭酸リチウム(精神神経系用剤)、バンコマイシン(抗生物質)などがあります。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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