血漿プロトロンビン時間(PT)

最終編集日:2022/7/29

血が固まるには血液中のさまざまな因子が働いています。これらの因子を血液凝固因子といい、全部で12種類あります。そのほとんどは肝臓でつくられ、肝臓の働きが悪くなると血液凝固因子は減少し、血が固まるのに時間がかかるようになります。
プロトロンビンは、12種類の因子のなかの第2番目の因子です。これを使って血液が固まるまでの時間を示したのが血漿プロトロンビン時間です。


検査でわかること

検査は、採血した血液から血漿を分離し、凝固因子を含む試薬を混ぜて血漿が固まるまでの時間を測定します。検査結果は、プロトロンビン時間のほか、プロトロンビン濃度(健康な人との比較)、プロトロンビン比(検査で得たプロトロンビン時間を正常血漿のプロトロンビン時間で割った値)も出ます。
検査の結果、血が固まりにくいことがわかれば、肝機能の低下が疑われます。とくに、劇症肝炎の診断にはこの検査が欠かせません。病気の診断だけでなく、手術前の基本の検査としても行われています。
また、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)も一緒にみることで、ワーファリンなど血液をサラサラにする薬を処方する際の適量を判断する目安などにも使われています。


基準値

・プロトロンビン時間(PT秒) 10~13秒
・プロトロンビン活性(PT%) 70〜140%
・プロトロンビン比(PT-INR) 0.9〜1.1
(日本臨床検査医学会)


基準値より長い場合に疑われる病気

先天性凝固因子欠乏症、重症肝障害(劇症肝炎、肝硬変など)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、ビタミンK欠乏症など

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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