薬品に触れた
最終編集日:2022/3/30
化学薬品に触れたときには、原因となる薬品を取り除くことが重要です。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・薬品に触れた部分が白や黒に変色している
・薬品に触れた部分の感覚がない
・薬品に触れた部分が広範囲に及ぶ
・薬品が目に入ってしまった
・薬品を飲み込んでしまった
・薬品を吸い込んでしまい、呼吸が苦しい
・血圧が低下している
医療機関を受診
数日たっても次のような症状がある場合は受診を検討します。
・赤みや腫れが引かず、痛みがひどくなっている
・飲食物を飲み込みにくい症状がある
・せきが出る、視力が落ちるなどの症状が出てきた
様子をみる
・触れた薬品が微量で、患部の赤み以外に症状はない
・患部に弱い痛みがあるが、時間とともにおさまってきている
セルフケア
何らかのきっかけで刺激の強い化学薬品に触れ、からだの組織が損傷を負うことを「化学熱傷」といいます。原因となる化学薬品にはアルカリ液や次亜塩素酸、硫酸、塩酸、有機化合物(石油由来の化学製品)などがあり、家庭用の洗剤や消毒薬などにも含まれています。これらは、気管に入りやすく肺炎を起こすので、間違って飲み込んだときには吐かせないようにしてください。
化学薬品に触れてしまったときには、まず原因となっている薬品をできるだけ除去することが重要です。薬品が付着している衣服を脱ぎ、15分以上の時間をかけて患部を流水で洗いましょう。薬品との接触部分が皮膚の狭い範囲である場合にはガーゼなどで患部を保護し、刺激を与えないようにします。
薬品を広範囲に浴びてしまったり、揮発性の薬品を吸い込んでしまったりした場合には早急に医療機関を受診しましょう。
監修
東京医科大学 医学教育学分野 准教授東京医科大学病院 総合診療科
原田芳巳
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