花粉症の市販薬は毎日服用しても大丈夫？

花粉症のシーズンとなりました。花粉症の薬は、市販薬が薬局で手に入るため、気軽に使えて大変便利ですが、薬の使用を検討するにあたって過剰摂取の話題を耳にすると心配になりますよね。

花粉症の薬は、毎日内服することで効果が持続し、高い効果が得られるといわれています。決められた量・回数を守って適正に服用する分には毎日服用することに問題はなく、過剰摂取となることもありません。

市販薬の過剰摂取とは、用法・用量を守らずに服用したり、似たような成分を含む薬を複数服用したりすることです。こうした過剰摂取により、作用や副作用がより強く現れるだけでなく、臓器障害といった健康被害が起こる可能性があります。また、依存性の強い成分を含んでいる市販薬もあり、服用をやめられなくなってしまう「依存症」に陥る危険性もあります。薬は決められた用法・用量以上の服用は絶対にしてはいけません。

市販薬の使用を検討される際には、必ず薬局やドラッグストアの薬剤師と相談の上で薬を選ぶようにしましょう。また、必ず添付文書をお読みいただき、用法・用量を守って服用してください。

薬の効果や症状の現れ方には個人差があります。市販薬を服用しても花粉症の症状が改善しない、副作用が強くみられる場合には、服用する量や回数を増やすことはせず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。