大掃除を家族に手伝ってもらうには？

年末に大掃除をして家をきれいにすると、すっきりした気持ちになりますよね。その一方で、何かと忙しい時期に普段やらないような掃除をするのはおっくうに感じる方も多いことでしょう。それでも毎年ほぼ1人で大掃除をがんばってこられたのですね。

普段、家事を担っているのだから、そのときくらい手伝ってほしいという気持ちもよくわかります。家族が少しでも手伝ってくれるにはどうすればよいか、また自分自身の気持ちの持ち方などを考えてみたいと思います。

ご主人や息子さんにとって、大掃除はとても面倒であるうえに、しなくても生活に支障が出ないものという位置づけになっているのではないでしょうか。その場合、取りかかるには相当のエネルギーがいるので、なかなか難しい問題だと思います。ただ、頼み方を少し工夫することはできるかもしれません。

ご自身で実践されている「具体的に言う」のはよい方法ですね。加えて、相手にも選択肢を与えてあげるとよりよいように思います。例えば「窓拭きと網戸の掃除とベランダの掃除だったらどれがいい？」というように相手が選べるようにすると、より自分ができそうなものを選ぶことができますよね。

また、ご自身が簡単と感じる家事であっても、普段家事をしない人にとっては難しく、何から手を付けてよいかわからないということもあります。その場合には、一緒に掃除をするという方法のほうがよいかもしれません。「窓拭きを一緒にしてほしいけれども、今日か明日ならどちらがよい？」などのように、これも相手が時間を選べるなどの選択肢があるとよいかと思います。

そして掃除をしてくれたら、きれいになったことをほめたり、とても助かったという気持ちを伝えると、相手のモチベーションにつながりやすくなるでしょう。

ただ、それでも手伝ってくれないときには、大掃除自体の考え方を少し見直してみるのもよいかもしれません。そもそも、大掃除をする目的は何でしょうか。もちろん家をきれいにすることではありますが、それは家族が楽しく気分よく過ごすためですよね。大掃除のことで家族がけんかをしたり、嫌な気分になってしまうのは本末転倒である気がします。

完璧に掃除はしたけれど、嫌な空気になるよりは、少し掃除が行き届いていなくても、家族が笑顔で仲よく過ごせるほうが幸せではないでしょうか。それぞれが自分のできる範囲でやれればよい、というくらいに気楽に構えて、楽しい年末年始をお過ごしくださいね。