胃カメラ検査後の腹痛がつづく……

胃カメラ検査後に一時的な軽い痛みや違和感が生じることはよくありますが、一般的にこうした症状が長引くとは考えにくいです。しかし今回、検査後に症状が現れたことから、からだに何らかの負担がかかった可能性も否定できないでしょう。こうした場合でも通常は日ごとによくなるものですが、1カ月ほど経過しているため、再度、医療機関を受診し相談することをおすすめします。

通常は検査を受けた病院での再診をおすすめしますが、医師に取り合ってもらえないとのことから、他の医療機関での診察を検討してもよいと考えます。検査結果を持参したうえで、検査の影響や症状から考えられることをご相談ください。

また、気持ちが痛みに集中することで、さらに強く症状が現れる可能性もあります。診察で器質的な問題がないと判断された場合には、自律神経について相談できる医師のもとで少しずつ体調を整えていきましょう。胃のあたりの痛みは便通が影響していることもあるため、消化器内科で相談するのもよいでしょう。

胃カメラは胃の粘膜を診られる精密な検査です。その結果として、組織検査やピロリ菌検査で問題がなかったのであれば、ひとまずは安心できると考えます。

症状があるうちは香辛料や油ものなど消化のよくないものは避け、煮物や軟らかい食材など胃の負担が少ない食事を心がけてください。刺激となる炭酸飲料や飲酒のほか、喫煙習慣があればできるだけ控えて、十分な睡眠をとることも大切です。寝る前にコップ1杯のホットミルクを飲むと気持ちが安定しやすく、胃の粘膜を保護してくれる役割もあるのでおすすめです。