子どもが転倒。脱臼した前歯の治療は？

歯を脱臼し、長さが数㎜飛び出た場合、直後であれば修復し、歯科用ボンドで固定します。また一度、歯科用ボンドで固定した場合でも、外傷後24時間以内ぐらいなら、もう一度削らずに修復することができます。はれや痛みがひどく、修復が困難な場合は、外傷直後は飛び出た状態のまま歯科用ボンドで固定し、腫れがひいた後に、飛び出た部分を削る処置が行われます。

外傷時のショックが大きく、翌日以降も腫れが強い場合などは、乳歯を通して永久歯にまで影響を与え、今後の生え方に問題が生じる場合もあります。

どちらにしても一度、打撲などの外傷を受けた歯は死んでしまう場合が多いのです。通常の乳歯なら、自然に抜け落ちて永久歯に変わる場合とそのまま抜けない場合があります。

半年から1年ぐらいの間隔で、永久歯が生えるまでは定期的に歯科を受診して経過観察したほうがよいでしょう。