自分に自信がなく知り合いを避けてしまう……

ご相談者は、自分が他人からどんなふうに見られるか気になるどころか、怖いという思いがあって、知り合いを避けて過ごしているのですね。独身であることや子どもがいないことを負い目に感じる必要はまったくないものの、気になってこころ穏やかに過ごせず、大変窮屈な思いをしていると受け止めました。いろいろなことを経て今のご相談者の生活があるので、一朝一夕に変えるのはむずかしいかもしれませんが、思い立ったときが変化を起こす好機でもあります。

まず、常に知り合いに会うのにおびえてしまうとのこと。おもにどんな場面でこのような気持ちになるのでしょうか。そして、そのときにどんなことが頭に思い浮かぶのでしょうか。もしかしたら「未婚であることは恥ずかしい」「他人から白い目で見られて当然」というような思いが浮かび上がったりしていませんか。人は不思議なもので「○○のように見られているはず」という強い思いがあると、実際はそうでなくても、そのように感じとれてつらくなってしまうことがあります。つまり、嫌な感情を自らつくり出してしまうことがあるのです。もし思い当たる節があったら「私が気にしているほど、周りの人は気にしていない」と自分に言い聞かせてみることから始めてみませんか。

また、こころの持ち方のほかに、歩き方や視線、服装に注意することも大事です。胸を張り、肩の力を抜いて、へその少し下あたりに力を入れてまっすぐ歩きましょう。目力を意識して視線はやや上のほうを見るようにしてください。近所だからと普段着のまま出かけると、誰かと会ったときに引け目を感じてしまうので、面倒でも着替えましょう。

ただ、どうしてもからだに力が入らず、人と話すことがおっくうなときは、今までどおり時間をずらして出かけることも1つの方法です。自分にとって少しでもつらくない時間帯に買い物をすることも、適切な対処です。よく頑張っている自身のことをたくさんねぎらってあげて、無理せず過ごしてくださいね。