周りから悪く言われているようで気になる

人は自分に自信が持てないとき、他人からどう思われているのかなどが気になる傾向があります。陰で悪口を言われるという経験をきっかけに、また言われているのではと、気にしてしまうのも無理はないことと思います。それだけ、その経験がつらいものだったのではないでしょうか。ただ、今は実際に悪口を言われているのではなく、気にしなくていい、真に受けなくてもいいとわかっていてもうまくいかないのですね。頭ではわかっているけれどもなかなかそうできないのも、とても苦しいことではないかと思います。

自分のことを言われているのではないかと思ったとき、可能であれば、実際に確かめてみるのも1つです。気になったけれども自分とは関係がなかったという経験を積み重ねることで、徐々に「きっとまた関係ない」と認識が変化していくこともあります。

とはいえ、確認が難しかったり、すべてが気になってしまうこともあるかもしれません。そのようなときは、自分がよく思われていると感じることはほとんどなく、マイナスの評価や悪口ではないかと不安になることでしょう。悪くとらえがちな傾向にあることを理解し、悪いことを想像してしまったら自分のなかでそれに反論し、よいことも想像するように試みるのも1つです。

自分は自分、他人は他人です。相談者が自分のあるがままにいられるのがいちばんですが、それはなかなかできないことでもあります。まずは、友人やご家族などに、今の悩みを話してみるのはいかがでしょうか。相談者のよいところをよく知っているはずなので、気持ちを理解してくれて、アドバイスなどももらえるかもしれません。

あまりにも気になって日常生活や仕事に支障が出る場合は、医師やカウンセラーなど、専門家の力を借りることも検討してください。1人で不安な気持ちを抱えていると不安が増幅し、さらにつらくなってしまうことが多くあります。そうならないよう、ぜひ周りの助けも借りるようにしてくださいね。