インプラント治療で保険適用になるケースは？

インプラント治療は、基本的に自由診療で行われる治療ですが、患者さんの状態と医療機関の条件によっては、医療保険が使えるケースがあります。その条件については、以下のようになりますが、詳細は主治医に確認しましょう。

●患者さんの状態の概要

① 腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷などにより、広範囲な顎骨欠損または歯槽骨欠損（歯周疾患および加齢によるものは除く）、またはこれらが骨移植により再建された症例

〈欠損範囲〉

上顎……連続した3分の1程度以上の顎骨欠損、または上顎洞もしくは鼻腔への交通が認められる（つながっていると診断される）顎骨欠損

下顎……連続した3分の1程度以上の歯槽骨欠損、または下顎区域切除以上の顎骨欠損

② 先天性疾患により連続した3分の1程度以上の多数歯欠損、または顎提形成不全

③　①②のいずれかに該当し、従来のブリッジや有床義歯では咀嚼機能の回復が困難

●医療施設の基準

① 歯科、または口腔外科を標榜する保険医療機関である

② 当該診療科５年以上の経験、当該療養に３年以上の経験のある常勤の歯科医師が2人以上いる

③ 病院であること

④ 当直体制が整備されている

⑤ 医療機器保守管理、医薬品の安全確保のための体制が整備されている