仕事を辞めたいが、悩みすぎて心身が不調

仕事を辞めたいと思い続け、悩みすぎて心身が不調になられたご様子。眠りが浅くなって、充分な休息が取れないことが、疲労につながっているように思います。退職は人生の大きな決断の１つですから、なかなか答えが出せないのも当然のことです。大きな決断だからこそ、慎重に納得できるよう考えていきましょう。

文面からは、仕事を辞める心苦しさ、後ろめたさも伝わってきました。辞めたいと思うようになった理由やきっかけは何だったのでしょう。ご自分のなかで、辞めたい理由が明確だと、迷ってもあまり周りを気にせず判断しやすくなります。また、「逃げ」と思わないですむようにも思います。

まず、今の仕事を続けていく前提で、辞めたいと思うに至った気持ちや理由についてふり返ってみてはどうでしょう。考えや気持ちを言葉にしたり、紙に書いたりして整理してみることが役立ちます。思い浮かぶことは、何でも書き出してみてください。ご自分なりの正当な理由にたどり着くかもしれません。

それでも整理がつかない場合は、働き続けることと辞めることのそれぞれメリットとデメリットをリストアップしてみるのも１つの方法です。物事にはよい面と悪い面があります。辞めたいと思っていても、冷静にふり返ると働いてきてよかったという部分があるかもしれません。

それを見て、どちらが自分にとっていいのか比較してみましょう。ただし、心身が不調なときはネガティブな考えに傾きやすいものです。そうしたときに決断しても、後で後悔する可能性がないとは言い切れません。否定的な考えしか浮かばなければ、考えることはいったん棚上げして、心身のコンディションを整えることを優先してください。

そのほか、周囲の親しい人に相談してみると、気が楽になることもあります。まだでしたら、あなたの人柄をわかっている家族や友人に今の悩みを相談してみてください。自分では気付いていないことを別の視点から助言してくれるかもしれません。また、仕事上の悩みであるなら、上司や職場の関係者に相談してもよいでしょう。

なお、眠りの浅さや疲労感、心身の不調が２週間以上改善されなければ、メンタルクリニックや心療内科など専門機関の受診をおすすめします。人生はまだまだ続きます。あなたらしく過ごせるようになることを心から願っています。