健康のためのウォーキング、速さの目安は

健康のためにウォーキングする場合は、血圧などの急激な変化がなく、運動効果が得られる程度の運動の強さであることが望ましいでしょう。

　目安は、時速約4km（散歩程度）です。運動強度で示すと3メッツの強さになります。感覚的には、「楽である」、または「ややきつい」と感じる程度のスピードが適切です。血圧が高め、血糖値が高いなど、生活習慣病のリスクがある人は、「きつい」と感じるような速さは避けたほうがよいでしょう。

　ただし、運動習慣の有無や個人によって、「きつさ」の感じ方は異なります。そこで目安にできるのが、ウォーキング中の脈拍数（拍数/分）です。

20歳代は135～150、30歳代は135～145、40歳代は140～130、50歳代は125～135、60歳代は120～125程度の「きつさ」を目安にするとよいでしょう。

　なお、治療中の病気、心臓の異常、足や腰の痛みなどがある場合は、ウォーキングよるメリットよりリスクが大きくなる恐れがあります。始める前に、必ず医師に相談しましょう。