帝王切開後の生活について

帝王切開では開腹手術による手術の傷ができます。傷は日に日に回復はしますが、しばらくの間は傷の痛みが続きます。

子宮の戻り具合については、基本的に通常の出産（経腟分娩）と変わりがないといわれていますが、悪露（おろ）の期間は若干長くなる方もいるようです。ただ、これら痛みの程度や期間、子宮復古や悪露の状態などの回復には個人差があります。そのため育児や家事はからだの回復状況を見ながら、無理のない範囲で少しずつできることから再開していくことになります。

頑張りすぎて無理をするのはよくありませんし、大事にしすぎることでかえってからだの回復を遅らせる原因になることもあります。退院後しばらくは、ご主人や可能であれば誰かお手伝いをしてくださる方の手を借りながら、赤ちゃんと上のお子さんの育児や家事ができるとより安心ですね。

病院によっては、退院の指導で赤ちゃんより重いものを持ったり、激しい運動、階段の上り下り、運転などは控えていただくようすすめている場合もあります。出産を予定している病院で、退院時にくわしく確認されることをおすすめします。