寂しくなりどうしようもなくなる時がある

少しでも上手に、寂しさと付き合える方法を一緒に考えていきたいと思います。

あなたは「うまく感情をコントロールする」ことをお望みのようですが、感情は自然と心からわきあがるものです。それを止めたい、まったく違うものにしたいと考えているのであれば、その考えは捨ててください。抑えることができないからこそ、感情といえるのです。

まずは、「上手に付き合う」というスタンスから始めるといいでしょう。そのうえで、あなたの寂しさを真正面から見つめてみてください。

寂しさの奥底にあるものは何でしょうか。季節が移り変わる物悲しさがこころを揺さぶるのでしょうか。友人や彼氏、ご家族など、大切な誰かとの関係がこころにひっかかっているのでしょうか。次々ととめどなく思い浮かぶようでしたら、紙に書き連ね、思いを少し外に出してみましょう。

外に出す作業が終わったら、次は付き合い方です。寂しさにこころが埋めつくされている時には、悪い方向に考えが偏りがちになり、よい方向に物事を考えるのはむずかしいものです。そのような時には、「後回し」という選択肢を取るのもひとつでしょう。一度深呼吸をして、掃除や料理など日頃やり慣れている行動を淡々とやるようにしましょう。

一方、こころにひっかかりがないのにもかかわらず寂しさを感じる場合には、その感情にどっぷり浸かってしまうのもひとつです。例えば、心引き裂かれるような純愛ラブストーリーや悲劇のヒロインを描く映画やドラマなどを鑑賞し、思いっきり涙するのもよいでしょう。どっぷり浸かりきれば、スッキリとしてくる部分もあるのではないでしょうか。

ただし、寂しさに心が囚われて日常生活に支障が出ている、物事を悪い方向に考えてしまい長時間抜け出せないなど場合には、あなたがひとりで抱えるのはとてもむずかしいことです。

そのような場合には、心療内科やメンタルクリニックを受診することをおすすめします。決して、一人だけでがんばらないようにしてくださいね。

生きていくでなかでは楽しさや嬉しさがある一方で、寂しさや悲しみという感情もつきまといます。その感情は自然のものとして受け入れたうえで、何か楽しい計画を練ってみるのもいいかもしれませんね。