Question

CT検査とMRI検査の違い

CTとMRIの違いを教えてください。

女性/50代

2022/01/28

Answer

CT検査は、人体にX線を照射して、その吸収量の違いを測定してコンピューター処理することで画像化する検査です。単純X線では得られない臓器の断層面を映し出すことができます。病変部と正常組織の濃度差(コントラスト)をわかりやすくするために、造影剤を用いて検査することがあります。

MRI検査は、X線の代わりに強力な磁石と電波を利用して、体内の水素原子の量と水素原子の分布状態を検出し画像化する検査です。X線を使用しないため放射線被爆はなく、検査を繰り返し行う場合に適しています。画像作成でも、横断面(輪切り)だけでなく、冠状断面(横切り)や矢状断面(縦切り)など、どんな断面像でも得ることができます。

CT検査に比べて空気や骨による影響が少ないため、頭蓋骨内の病変でも診断が容易に行えますが、検査できる範囲が狭い、検査に時間を要する(20分~40分)、骨の変化がわかりにくいなどの短所もあります。

CTもMRIもそれぞれ長所と短所がありますので、疾患や状態に合わせて検査を選択して診断に生かしています。同じ部位でも情報の種類が異なる両方の検査を補完的に行うことでより確かな画像診断となります。


<比較表> ※表組作成はお任せしていいですか?


CT MRI

撮影原理X線の吸収磁器の共鳴

放射線被ばくありなし

基本の断面横断面任意の断面(横断・冠状・矢状)

検査時間短時間(5~15分)比較的長い(20~40分)

得意な部位脳・肺・腹部・骨脳・脊髄・関節・骨盤腔

長所・撮影時間が短い(緊急の外傷患者や重症患者にも適している)

・磁気を使用していないので、ペースメーカー使用者にも検査可能。

・骨、肺、出血巣の内部構造が明確に描出される

・騒音や閉塞感が少ない。・放射線被爆が無い。

・1回の検査で複数の撮像法を用いるので、病変の質的な診断が可能である。

・組織コントラストが高い

・血液の流れの情報が検出できるため、造影剤なしで血管の画像が得られる。

短所・X線による放射線被爆がある。

・造影剤を使用しないと、病変や血管などはよく見えない場合がある。・体内に金属(ペースメーカー等)が入っている方は、一般的に検査はできない。

・撮影時間が長く、狭いところに入るイメージ(閉所恐怖症や安静が保てない場合は困難)。

・検査中、装置から工事現場のような大きな音が聞こえる。

主な疾患脳(脳梗塞、脳腫瘍、脳出血などの脳疾患の鑑別など)、肺(肺炎、肺がん、胸水の有無、胸部大動脈瘤)、腹部(肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、尿路結石、膀胱疾患、子宮・卵巣疾患、前立腺疾患)、骨(膝股関節、手足の病変、石灰化・骨化病変)、など脳(脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤、くも膜下出血、アルツハイマー型認知症)、肺(肺気腫、肺がん)、腹部(肝臓がん、膵臓がん、胸腹部大動脈瘤)、骨盤内(子宮がん、卵巣がん、前立腺がん)、脊椎(脊髄腫瘍、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)関節(靭帯損傷、半月板損傷)、など

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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