Question

新型コロナワクチンは国産のほうが効く?

新型コロナワクチンは国産のほうが日本人に効くのでしょうか? また、国産ワクチンができるのはいつごろですか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

国内では複数の企業や研究機関が新型コロナワクチン開発や生産体制の整備に取り組んでいます。これまでに数社が人に投与して安全性などを確認する臨床試験を始めていますが、最終段階の大規模な臨床試験、承認申請までには至っていません。

ワクチンは病気を治す薬ではなく、健康な人に接種することから、安全性や効果は十分に検証、確認する必要があります。そのために、研究や臨床試験などが繰り返し行われ、長期間使用したときの有効性や安全性を調べることもあるため、開発には一般に、年単位の期間を要します。最終的には数万人規模が参加する臨床試験を実施し、ワクチンの有効性、安全性、使い方を「偽薬」と比較して確認します。国産ワクチンの開発に携わる複数の企業などでは、大規模臨床試験を 2021年度内に 開始する予定であることを示していますが、ファイザー社製や武田/モデルナ社製など、すでに日本人にも予防効果の高い、実用化されたワクチンがある中で、試験のために「偽薬」を投与することは、その期間が感染にさらされるため、社会的、倫理的に認められないという指摘もあります。すでに効果が高いワクチンの接種が進み、新たなワクチンの効果を臨床試験で評価するのが難しい中、すでに別のワクチンを接種した人と開発中のワクチンを接種した人で抗体の値などを比較し、差がないことを確認する「非劣性試験」という方法で最終段階の臨床試験を行う考えを示している企業もあります。

欧米や南米などと比べ、日本国内では感染者の数が少なく、臨床試験に参加した人が感染する可能性が低いことや、有効なワクチンがある中で、新たに開発されるワクチンのメリットを示す必要があることなども課題になっています。このため、医薬品の審査を行うPMDA=医薬品医療機器総合機構は、最終段階の臨床試験ではすでに実用化されている同じタイプのワクチンと比べ、ウイルスの感染を防ぐ中和抗体の値が同等以上であれば、有効性を判断できるとする新たな考え方を公表しています。複数の企業では2021年度内や2022年度中の実用化を目指しており、臨床試験と並行してワクチン大量生産に向けた製造方法、生産体制の整備にも取り組んでいます。

※2022年1月31日時点の内容です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
この回答はいかがでしたか?

関連するキーワード

新型コロナ
ワクチン
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。